2016年のチャットBot入門・Botの歴史編
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チャットBot(ボット)が3月下旬あたりからバズワードのようになっていますが、一体どうしてチャットBotがこんなにも注目されるようになっているのでしょうか。Botという概念はかなり存在し、インターネット上の様々な場所で利用されてきました。そこで、「2016年、なぜこんなにもBotが注目されているのか?」ということを、「2016年のBot入門」と題して

・Botの歴史編

・トレンド編

・Botの最新事例編

・Botの開発編

の4回にわけて、紹介していきたいと思います。今回は、Botの歴史編です。

2016年3月に突然、盛り上がったチャットBot

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まず、このチャートはGoogleトレンドで「Chat bot」というキーワードを調べたものです。2016年3月の中旬から検索ボリュームが従来の2倍以上と、急激な盛り上がりを見せています。

Techメディアの「THE BRIDGE」では、チャットBotのキュレーションページを作ったり、

チャットボット(Chat bot)の話題まとめ(随時更新)

GIZMODEでは、チャットBotが生活を変えるという記事を投稿するなど、各種メディアでも注目度高く取り扱われ始めています。

フェイスブックのチャットbotで、我々の生活はこんなに変わる

一体、いま騒がれているBotとはどんなもので、なぜこんなにも突然現れたのでしょうか。

Botの定義

Wikipediaで、Botを調べると

Bot(ボット)は、robot(ロボット)の短縮形・略称で、転じてコンピュータやインターネット関連の自動化プログラムの一種のこと。 クローラ、インターネットボット

Botは、ロボットの短縮形で、自動化プログラムであると定義されています。有名なものとしては、Googleのクローラー(検索のためのデータ収集プログラム)が「Googlebot」と呼ばれていますし、ネットワークゲーム上で動く外部プログラムやBitcoin取引所上で自動売買をするプログラムもBotと呼ばれ、幅広いところで使われています。

インターネット初期から開発者に好まれたIRCと呼ばれるチャットシステム上では、IRC botというかたちで、対話型のプログラムや簡単な計算をするものまで、開発者が自分の作業を楽にすることを目的に開発し、使われていました。

一般認識はTwitter Bot

そして、ここ数年のインターネットの歴史で最もBotが一般の人に近づいたのはTwitter Botだといえるでしょう。ツイート、リプライ、フォロー/アンフォローなどTwitterでできることを自動化したプログラムです。有名なものとしては、松岡修造さんの名言を定期的につぶやく「修造bot」が、約36万人のフォロワーを獲得しています。

「bot」とGoogle検索した上位も、現時点ではTwitter Bot関連が大半を占めることからも、一般的な認識としては「Bot = Twitter Bot」といっても過言ではないといえるでしょう。

スクショ 2016-05-06 17.55.24

人工知能と人工無脳

では、チャットBotとはいったいどんな新しい概念なのでしょうか。残念ながら全く新しい概念ではありません。英語ではchat botまたはchatterbot、日本語では人工無脳とよばれ、なんとその歴史は1950〜60年代に遡ります。

人工知能が、人間の持つ知能をコンピューター上で表現することを目的とするのに対して、人工無脳は「会話をする」ことに焦点を置き「人間らしさ」を表現しようとすることを目的としており、そのソフトウェアのことが人工無脳と呼ばれます。そして、人工無脳は、弱いタイプの人工知能と呼ばれ、強い知性と推論能力を利用する人工知能と区別されています。

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最近話題になっている女子校生AI「りんな」も、この人工無脳の一種です。りんなちゃん含め、人工無脳の会話ソフトは、決して私たちの言葉の意味を理解しているわけではありません。大量の会話を分析し、こういう言葉の後にはこういう言葉という確率論、または、「この言葉にはこの言葉」といった登録されたルールに従って出し分けているにすぎません。中でも、りんなちゃんは、女子校生というキャラ設定もうまい上に、いろいろな言葉に対応できるので、優秀な人工無脳であるとは思います。

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今日のまとめ

今日は、突然盛り上がった「チャットBot」というバズワードが、実はそんなに新しいものではない、ということを紹介してきました。現在でもBotはそこら中で動いていますし(目には見えないことが多いですが)、チャットBotも人工無脳という呼び慣れない名前ではありますが、研究や開発が進められて、実際に会話したことがある人も多いと思います。そんな、チャットBotがなぜこんなにも注目されるのか、次回の「トレンド編」で説明してきたいと思います。

【参考】

Chatterbot – Wikipedia, the free encyclopedia

修造bot(@shuzo_matsuoka)さん | Twitter

人工無脳 – Wikipedia

りんな

 

 

 

 

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